こんにちは。
吉澤です。
「暮らしを愉しむ大家族の家」続きます。
この日は決定的瞬間を見れました!
そう、長いこと不思議だった外壁の長尺ガルバリウムの施工について。
クボタ住建ではガルバリウムは上から下まで繋ぎ目なく「一枚もの」で仕上げます。
よく見かけるのは1階と2階の間にある繋ぎ目。それがないのです。
ではそのガルバ、どうやって施工してるんだろうっていう素朴な疑問。
だってすごく長い…
今回は9m近く。
…(;゚Д゚)
足場と家の隙間は30㎝程度。。
このくらいの狭さです。
かなり狭いですよね…
ここに9mを滑り込ませる。
もちろんどこにも触れず。
ガルバは少し触れただけで傷もつけるし、ガルバ自体も傷つきやすい。
いやはや、どうなるのやら。。
さぁ。
さぁ!さぁ!
始まりました!
3人体制です!
地上に2人、足場1段目に1人。
滑らせながら1段目の1人が慎重に引き込んでいきます。
地上2人は焦らず、足場1段目の職人さんの声を頼りに少しずつ少しずつ滑り込ませる。
地上の1人が足場1段目に移動。
足場1段目が2人体制になりました。
引き込みながら持ち上げていきます。
いざ。
あー。ヒヤヒヤしますね。。
おっとー
ここで足場1段目の1人が2段目へ移動。
ひょいひょいっとー
ほんとに身軽。
ヒヤヒヤ。
板金屋さんは真剣にやりながらも声かけながら和気あいあい、笑い声まで。
すごいなぁ。
家側にも足場にも少しも触れず隙間を通って9mの重たいガルバをさらにずんずん引き上げていきます。
チームの連携プレーが凄すぎる。
2段目の職人さん、いつの間にか3段目へ。
器用に窓枠を避けていきます。
足場でこんな作業してますが、足場は立つだけでも大変な場所。
うまく重心を調節しないと歩くのがやっとの場所です。
無事に棟まで到達しました。
すごい。
こうして張るところを見れた訳ですが、
そうだよね、こうやるしかないよね、という驚きがしばらくじわじわと。
純粋にどうやるんだろう…
と思ってきたので、単純に考えれば隙間をいくしかないのだけどね。
みなさん当たり前の顔してやってるから余計に思うけど、凄かった。職人技。
よしざわ、手に汗握りすぎてどっと疲れました。。
どのような物事にも「オモテ」と「ウラ」がありますね。
物事の本質や大切な部分は、目に見える表層でなく、後になると見えにくい「ウラ」にあることが多い。
建築現場での苦労話も「オモテ」でなく「ウラ」の施工にあることが多い。
住宅建築での「オモテ」は室内床や壁、外壁「仕上げ部分」とすると、
「ウラ」は工事中しか見れない、いずれ隠れる構造部分、断熱材、気密部材、防水対策等の「下地」。
それをお届けできればと現場便りとしてブログを続けてます。
今回のように「オモテ」の命懸けの苦労も垣間見え、改めてそれぞれの職人さんに対する尊敬の念が湧いた次第であります!
スッと美しく敷かれたガルバリウム。
シンプルな形の屋根でスカイラインを切り取り、長尺貼のスカッとした外観を際立たせる。
より、「箱としての佇まい」を強調してくれるガルバリウム鋼板。
いつもありがとうございます。