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納まりについて☆

棟梁の妻です^^

「納まり」・・・夫が現場で日常的に使っている言葉です。

「それじゃあ納まりが悪いから・・・」とか

「納まりをよく考えて・・」とか

言葉は聞いているものの職人さんではない私には実のところよくわかってない。

その「納まり」のことを施主様から感心して頂きあらためて

それがどんなものかを知った妻でした><

施主様が現場で撮った数枚の写真が送られてきました。

全て納まりの箇所の写真。

 

 

建築関係のお仕事をされている施主様が興味を持って見て下さったのは「納まり」

納まりとは・・建築用語辞典から引用

「納まり」とは使い勝手の良と見栄え上から、建築内部の仕上げ材や取り付け物について、部材の構成や位置関係を整えること。または、2つもしくは3つの材料が取り合うときの細工の仕方、もしくは完成した状態のことも言う。この取り合いがうまくいき、接合がしっかりとしていれば「納まりが良い」「取り合いが良い」と言い、現場で使われる言葉のひとつでもある。施工に使用する木材の材質やクセなど、設計図書では想定できない要因によって、設計図書の通りに施工すると、実際には納まらないことがあるため、納まりが良い建築物に仕上げるには、施工者の技術が必要だ。設計のときに考えられた細部をディテールと言うが、納まりとは施工上の用語であり、ディテールよりも広い意味を持っている。

 

 

全ては覆い隠され見えなくなってしまうところ。

納まりを感心して下さることは今回が初めてのことかもしれません。

こんな風に感じて頂けることは職人冥利に尽きます。

そして思ったことは現場では私たちの家づくりの全てが見えている・・ということです。

現場を見る施主様の前では丸裸状態☆

そして何より私が嬉しかったのは二人の若い職人さんが当たり前のように

その作業をしていることです。

一人は木の家が建てたくてクボタ住建に入ってから5年程が経ちました。

もう一人の職人さんは入ってから10年が経ちました。

それぞれが一から始めた修行。

真っ当な作業を当たり前として身につけること。

夫から確実に次の世代につながっていることが本当に嬉しく思います。

施主様にお礼の連絡をしたところとても率直なお話を聞けました^^

「現場でこんなに多くの種類の木を強度や用途別に使うとは思っていなかったです。

ホームページでいいなあと思ってましたが建築途中のことまでは

その時は知らなかったのでこんな仕事をしているとは・・

棟梁は何時もフムフム・・と納まりを考えているかと思うとあらためてすごいと感じました・・」

家づくりでいうと上棟は晴れの日。

その後は地道な作業が続きます。

出来上がってしまうと誰の目にも触れないところ。

ただその目に見えなくなるところが本当に大事なところなんですね。

仕上がりを最高のものにするためにある「納まり」

図面通りではうまくいかない場所を美しく仕上げるための「納まり」

そこは経験と技術が生きるところ。

見えないところこそが職人さんの腕の見せ所であり誇りでもあるんだなあと思います。

施主様からの有難いお言葉に一層身が引き締まります。

一棟一棟にその思いを込めて来る年もさらに精進を続けてまいります☆