2013 - Today
2018年12月某日
角を曲がった数軒先に見えてくる、ウッドフェンスと存在感のあるウッドデッキが目立つ家。
合間から見えるガルバ材の少し無骨なスタイリッシュさと、いい色になってきた木の優しさが、持ち主の雰囲気をかもしだしているかのようなお宅です。
2013年完成のO邸は町田市の閑静な住宅地にあります。
建築から5年目。年末のクリスマスの時期に、お家の中を少し覗かせていただきました。
小上がりスペースでお人形で遊ぶお姉ちゃん このくらいのちょっとした段差がとても使いやすそう
家族の様子を感じることができる空間
O邸に伺った時一番最初に出会ったのは、1番上のお兄ちゃん。少し照れながら、2階のリビングへ案内してくれるとすぐにまたどこかへ。
建築当時は、お兄ちゃんとお嬢さんが1人。お母さんのお腹に、もう1人のお嬢さんがいました。その下のお嬢さんももう4歳。O家のアンバサダーとして、終始笑顔を振りまいてくれました。
O邸はリビングの一部が畳の小上がりになっています。下部分は棟梁自慢の収納スペース。小上がり部分には、ご主人が時間をかけて製作した、木のキッチンや子どもたちのおもちゃ、お人形のお洋服、雑貨などが素敵にスタイリング収納され、お店みたいな空間に。兄妹はここを中心に遊んだりくつろいだりしているようでした。
取材時は、兄妹3人がリビングで一緒に遊んだり、それぞれの世界で楽しんだりと、普段の何気ない様子を見せてくれました。それを暖かく見守っているご夫婦の姿がとても印象的。
こうして、キッチンにいても家族の様子を感じられる空間作りが、温もりを感じさせるポイントのようです。
インテリアの一部になった木の家
建築好きのご主人が選んだ無垢の木
もともと建築好きということで、集成材を使わない無垢の木の家を切望されたご主人。天井の木には特にこだわったそう。さらに間取りも、棟梁の提案を元に半年試行錯誤して決定した徹底ぶり。リビングは全体を見渡せるように、この間取りになりました。
広いリビングで家族が集い、それぞれ好きなことをしつつも同じ空気を共有できる、心地よく気持ちのよい空間。これはそのレイアウトへのこだわりの賜物です。
リビングに飾られた背の高い大きなツリーが圧巻
センスが光る奥様のインテリアコーディネート。スタイリングも季節に合わせて変化をみせます。あえて教えなくても、そうした感覚は子ども達に自然と伝わっていくのでしょう。最初のうちは、傷などにもナーバスになっていたそうですが、今はそれが味とO邸のストーリーになっています。
O邸は、リビング横にお手洗いがある間取り。用賀の家を見て、このレイアウトを採用しました。お子さんが小さい時は特に、このレイアウトは使いやすいそうです。
ご主人は、建築好きが講じてクボタ住建の他のお客様の建前にも参加したほどの本格派。お庭も今は作業途中ということですが「ちょっと時間がかかり過ぎているのも悩み」とか。木製キッチンは、製作に3〜4年かけたそう。これからも、自宅をどのように変化させていくのか楽しみです。
ご主人お手製の木製キッチン(3〜4年かけて完成)その技術には棟梁もびっくり
お手製の梅酒が自然とインテリアに馴染みます
ナチュラルにスタイリングされたスペース
INTERVIEW
あまり覚えていないのですが、恐らくホームページだと思います。
そうですね。数社検討しました。他社で何回か営業マンや設計士の方とお話ししたのですが、うやむやにされることもあったりしたんです。でも、クボタ住建では家を建てる棟梁自身と打ち合わせで直接お話ができて、質問はすぐに全てクリアになっていったので、とても信頼感が生まれました。
「棟梁が設計し、棟梁が立てる家」ということが決め手になりました。それと、他社と比べて設計費も少し安く感じましたね。初日に答えは伝えませんでしたが、実は、棟梁にあって話をしてすぐにこの方にお願いしようと決めていました。
次女の出産がちょうど重なってしまい、工期が予定よりも延びました。その後、美佐子さんに子守りをしていただくという場面も・・・。笑。
引き戸へのこだわりです。家中ほぼ引き戸を採用しました。それと、壁もクロスは使いませんでした。
小学校の学区を気にしました。ここは小学校が近かったから決めました。他には山奥の土地も検討したりしました。のどかでのんびりした場所で昔はキジや野ウサギが出たりしていた場所でした。
GALLERY
ギャラリー
LAYOUT
間取り
1F 祖父の部屋
2F リビングダイニング・キッチン・他水回り
3F 子ども部屋・寝室
棟梁の妻 久保田美佐子さんより
最初にお電話で問い合わせいただいた時、ご主人の声にとても迫力があってびっくりした記憶が鮮明です。笑。実際お会いするまで少し不安でしたが、熱心なご主人と奥様と可愛いお子さんたちのとても暖かいご家族でした。ご主人はご自宅とは関係性のない現場にやってきてお手伝いしてくれたり、本当に大工仕事がお好きなのです。久しぶりに伺ったお宅は雑誌に載るくらいの奥様のセンスが光っていました!
久保田美佐子さんのブログ
「棟梁のお家訪問」come on a my house!神奈川クボタ住建整理収納アドバイザーの妻が綴る現場と暮らしのブログはこちらから
編集後記
これまで何人かの施主さんにお会いしていますが、O様は建前に参加するほど(かなり驚きました)の腕前と建築への情熱がある方。そういった方がセレクトしたということでも、クボタ住建自慢の「無垢の木の家」のクオリティが伺えます。
家を箱とするならば、大枠の箱部分は大黒柱のご主人が。箱の中のセレクトとスタイリングは奥様が。そんな風に役割分担をして家が作られていて、家族を見守っているように感じました。
家の作り一つ、レイアウト一つ、インテリア一つ、どこをとっても丁寧に考えてられていて、生活することに対しての質の高さを見て取れます。それを証拠に、お子さんたちが三者三様にとても伸び伸びとしていました。
家を建てたばかりの時には中はなにもなく、中に物が入ってから本当の家と生活がスタートするわけですが、そこにお邪魔してこうして取材をさせていただけるということ。それをできることが、毎日きちんと生活できていることなのだなと思いました。