クボタ住建で建てた木の家

 
木の家を建ててからのその後の生活を取材するクボタ住建の読み物シリーズ

#05 焼きたてパンで1日が始まるアクティブなファミリーの家 座間市のW邸

2019 - Today

2022年7月某日

神奈川県座間市に建つW邸。
 
夏が本格的に始まりそうなとある日曜日。閑静な住宅街の一角に佇む、クボタ住建の特徴的なガルバリウム鋼板の壁と天然木が寄り添う外観の家。
 
アクティブなご家族が暮らしているのがひとめ見てわかる、外に置かれた大きなカヤック。なかなか実物を見ることもないカヤックですが、それが自宅に2艇もあるのですから噂通りになかなかアクティブなご家族のようです。
 
「この大きなカヤックをどうやって運ぶの?」
 
訪れて最初に思った疑問でした。

アウトドア好きの方は荷物持ち。その道具の収納なども気になります。仲の良いご夫婦と元気な男の子2人の4人家族の暮らしを少しだけ覗かせていただきました。

神奈川県座間市に建つW邸
リビング

私たちらしくあり続ける理想の家

「アウトドアが趣味だと道具類が多くなり、当然収納や置き場に悩む方が多いですよね。家を建てる時の一番の重要ポイントはいかに使い勝手よく道具をしまえるかでした。特にカヤックをひょいっと積んで出かけられる暮らしをしたかったんです」と少し恥ずかしげに満面の笑顔で教えてくださるご主人様。
 
もちろんこの趣味はご主人様だけではなく、元々結婚前からの奥様との共有のもの。カヤックを持って2人で地方へ旅をすることが共通の趣味でもありました。
 
ということは、当然御子息達も生まれた時からアウトドアが暮らしの一部。そうなると当然そこに対する意識は家族全体で高くなりますね。
 
むしろ、「しまう」というよりも「家がアウトドアを楽しむための基地」のような存在にも見えます。生活の一部である天然木とのふれあいを日々行い、当たり前に自然と馴染む暮らし。建築時から数年経ち、この空間が2人の御子息の成長と共に、より家族にフィットするカタチに育っているようです。

自然とつながる心と暮らし

ちょうど家を建ててからすぐに、世界中でこれまでに経験したことのない時間が始まりました。ご家族の生活はどのように変化したのでしょうか。多くの方が悩んだように大変だったのではないかと思いましたが、W様は少し違う様子。
 
「人のいないところを探して、誰もいないアウトドア環境に出逢えました」と、とても素敵な笑顔。コロナ禍の自粛はネガティブになりがちなところ、新しい家と向き合う楽しみが増えた上に、家族だけで過ごす時間の増加や有意義な体験が多かったそうです。
 
家からほど近い相模川の本流で、キャンプとカヤックを楽しめるスポットを発見。他に誰もいない自然の中の環境で家族だけで過ごす日も増えたことが喜びです。木の家に住み始めて、木を使ったDIYもするようになり、更に趣味が増えたとお話されていました。

自転車は雨に濡れないようにとリクエスト

もう1艇のカヤックは車の横に設置

音楽もご主人様のご趣味

楽しい時間を過ごす空間づくり

スタディールーム

 
奥様は新しい広いキッチンで、趣味のパン作りに熱中できるようになって教室を開くまでに。大きな業務用の粉を取り寄せて、毎日色々な種類のパンを焼き、研究し、その技術と味はプロの域でした。
 
ご主人様がインスタグラムに「仕事から帰って家に近づくとパンのいい香りがする」とポストされています。ドアを開ける幸せそうな笑顔が目に浮かびますね。
 
ご友人に、「この素敵な家でパンが習えるなら、生徒さんも喜びそう!」とアドバイスをいただいたのも教室を始めるきっかけになったとか。ここでも木の家の存在が家族の暮らしに素敵な変化をもたらしたようです。
 
半分オープンになった横長のキッチンに大きな窓が。通常北側に窓は作らないことが多いのですが、この窓は「いってらっしゃい窓」として、クボタ住建の設計士がW様ご家族の暮らしを思い描いての様子を描いて設計したもの。採光のためだけではなく、通勤通学の時にちょうど「いってらっしゃい」と挨拶ができる、そんな役割を持っています。

2人いても充分に広いスペースのキッチン
 
パンを焼く奥様とこだわりの珈琲を淹れるご主人様
 
ご夫婦の役割分担と連携も素晴らしい

リビングの一角が小上がりの和室に
引き出しになっていて収納もたくさん
より寛げる多用途な空間です
玄関
 
手作り家
 
広々とした玄関のすぐ横にこんなコーナーが
見た目もよく飾りながら収納できるのは嬉しい
  

INTERVIEW

家を建てようとしたきっかけを教えてください。

当初は自分達が新築、しかも注文住宅で建てるなんて想像もしてませんでした。アウトドア好きの人は共通の悩みだと思うのですが、使用する道具がどんどん増えるんですよね。
 
私達には大きいカヤックがありました。以前住んでいたマンションでは、ひと部屋丸々アウトドア用品置き場に。その部屋の状況に建築士の惟村さんも引いてました(笑)本当に道具の出し入れが大変なんです。そういうことから戸建住宅への思いが強まっていったんです。

土地探しはどのようにしましたか?

土地はネットで探しました。見つけてすぐにクボタ住建さんに連絡してこの土地を見ていただき評価していただきました。
 
実際のところ、素人が土地を見たところで全然わからないんです。ですのでプロに見ていただくことで不安も無く、安心して住まいづくりを進めることができるようになりました。

注文住宅にしたのはどうしてですか?

標準化された建売り住宅では、大好きなアウトドアライフを楽しめないと思いました。何軒か見たんですけど、アウトドアへの出掛けやすさ、物の出し入れがしやすい、手入れをしやすいスペースを確保するなど、そこにはこだわりたくて、妥協したくなかったんですよね。
 
家探しをし初めの頃は、注文住宅なんて無理だとずっと思っていたんです。家を建てることができたのには自分達でも驚いています。せっかく費用をかけるのであれば、注文住宅の相談をしてみるのが良いと思います。私たちのように好きな家を作れるのって良いですよね?

建築するとご決断した時の思い出はありますか?

注文住宅ってハードルが高い、価格も高いという先入観があって、ずっと悩んでいました。ある時、吉澤さんからの言葉で自分の中に抱いていたモヤモヤがサーッとクリアーになったんです。

「自分達で考えて建てた家は帰ってきても住み心地が良い家なんです。家にいること自体が楽しくて、そこにいることが毎日幸せと感じられるんです」という言葉を今でも鮮明に覚えています。また、「ローンも自分の好きな家に払うのは全然苦じゃない」という言葉も刺さりました。
 

プランへのこだわりを教えてください

プランニングの時は、丁寧なヒアリングを受けました。ほぼ全てカタチにしていただけて大変満足しています。
 
とにかく私たちの1番の要望は、さっとアウトドア用品が出し入れできることです。他、自転車を外に停める際に雨に濡れないようにしたい、カヤック2艇置けるスペースが欲しいとかですね。
 
外水道にもお湯が出るのもこだわりです。帰ってきて道具を外で洗えるようにしたくて、油ものなどを洗うのに温水が出るのはとても重宝しています。

内装では収納とキッチンにこだわりました。収納は以前住んでいたマンションで持ち物をひとつひとつ確認してもらい、どこに置くかを図面上で落とし込んでいったので、安心して引っ越すことができました。

キッチンは、立った時に家族とのコミュニケーションをとりながら家事ができるということが理想でした。

クボタ住建に対しての感想はありますか?

棟梁はじめ、皆さん素敵な方ばかりなんですけど、特に建築士の惟村さんの家づくりに対する思いに惚れ込んでしまいました。多くのことは語らないといった感じなんですけど、「ここに窓があるのは何でですか?」と質問すると、その回答が素敵すぎて。
 
当たり前かもしれませんが、なぜそこにあるのかが明確で、それには住む人がどのように暮らしてそこの窓からこんな情景があるみたいなストーリーが全てに詰まっているんです。そんなふうにプランづくりをしていただけてとても嬉しかったです。
 
他社さんでは「家を建てるのには妥協が必要」と言われたのですが、クボタ住建さんでは親身になって考えてくれたのが良かったです。妥協したら新しい家を建てる意味がないと思っていましたから。

木の家のメンテナンスどのようにしていますか

特に日頃からメンテナンスらしいことはしていません。傷をつけてそこがささくれてしまった時には、補修の仕方を教えてもらって自分達で直したりしました。補修ひとつにとっても楽しんでできるのが良いと思っています。
 
木の家の特徴でもありますが、時間が経つにつれて木の色に深みが出てきます。このような変化もまた楽しみの一つですね。

クボタ住建の木の家での暮らしはいかがですか

床の天然木は本当にいいですね。以前のマンションでは絨毯敷きだったのですが、ここでは木の感触を直に感じています。裸足でいるのがすごく気持ち良いんです。冬場は床暖房にして靴下はすぐ脱いじゃいますね。あまりにも心地良すぎるのか、次男は床で勉強したりしてます(笑)

私たちは、コロナになる前に家を建てて住むことができました。なので、コロナ禍では家にこもりっぱなしの生活ではなく、アウトドア好きということもあって、より人の少ない場所を求めて行動するようになりました。道具の出し入れは毎回のこととなるのでこの家になってからは出かけるのがとても楽になりました。

また、友人達と一緒に楽しい時間を共有できる場所ができて本当にしあわせだと思います。

  

GALLERY

ギャラリー

キッズルーム

2階の大きな棚は展示スペース 兄弟の宝物がいっぱい

キッチン

違うことをしながらもきちんとコミュニケーションの取れる空間づくり

吹き抜け

リビングから見上げた吹き抜け 空も見えます

ガレージ

ご主人様の手がけたクボタ住建の焼印入りのカッティングボードと珈琲コーナー

部屋

採光もよい2階の通路は1階と2階の家族を結ぶポイント

LAYOUT

間取り

1F リビングダイニング・キッチン・水回り他
2F 子ども部屋・寝室

  
久保田美佐子さん

棟梁の妻 久保田美佐子さんより

W様が以前お住まいだったご自宅に伺い、ご主人が集められたデニムの整理をしたところから本格的に家づくりのお付き合いが始まったことを思い出しました。
 
このお家に来てみて、すごく楽しいことを思いっきりなさっている様子を拝見できて物凄く嬉しい気持ちでいっぱいです。したかったこと、やりたかったことが現実にできていることが素晴らしいですね。奥様がご友人達にパン教室を開催できるようになったのは落ち着いた時間を持てるようになったんだと安心いたしました。ご家族で仲良くされているのがとても素敵です。
 
久保田美佐子さんのブログ
「棟梁のお家訪問」come on a my house!神奈川クボタ住建整理収納アドバイザーの妻が綴る現場と暮らしのブログはこちらから


編集後記
 
実は、私たちがこちらにお邪魔するのは今回で2回目。初めてお伺いしたのはお引き渡し直前の竣工写真撮影でお邪魔していました。当時は家具などが何もなかった家から約3年が経過し「暮らし」を感じる素敵な家へと変化を遂げていました。
 
まずご自宅を前にして目に入ったのは玄関前にドンと置かれた「カヤック」でした。実際目の前にすると非常に大きく、圧巻の存在感。すぐに本気のアウトドア好きのご家庭であると推察しました。以前お住まいだったマンションでカヤックは室内保管だったというのは驚きです。とにかく大きいのですから。
 
ご自宅の中はアウトドア用品でいっぱいなのかと思いきや、ギターやウクレレなども置いてあり多趣味であることが伺えました。クライミングができる壁があるのはさすが!という印象です。2人の息子さんたちもおもちゃはもちろんですが、家そのもので遊んでいるような感覚でした。
 
1階のリビングでは対面のキッチンカウンターが中心となり、料理やパンを焼きながら家族ともコミュニケーションもとれる空間となっています。
 
奥様が焼いていただいたパンは本格的で、本業でも良いのでは?というハイクオリティ。家族やご友人と一緒に楽しみながら暮らしていく姿勢・時間・空間づくり。どこをとっても価値観が明確で自分達らしさというライフスタイルを持つご家族でした。
 
Text & Photo :  :  4ReaL Design