クボタ住建で建てた木の家

木の家を建ててからのその後の生活を取材するクボタ住建の読み物シリーズ

#06 夫婦2人で暮らすゆとりある木の家 横浜市Y邸

2015 - 2022

神奈川県横浜市に建つY邸

 
交通量のある環状線から路地に入り、長閑な風景を感じながらほんの少し車を走らせたところに立つ存在感のある家。
 
アプローチがゆったりしていて車を5台も停めることができるスペースを持っています。ファサードに設置された木格子から玄関前の空間に光が入る様子は美術館のよう。パターゴルフはもちろんガーデンパーティーができるほどの余裕あるお庭が印象的です。
 
以前はアパートと住居がこの場所にあったということでその広さも納得。子育てが終わり、夫婦2人で暮らす木の家はゆったりとした時間の流れを感じます。
 


神奈川県横浜市に建つY邸
次の世代へ 将来を見据えた家づくり

次の世代へ 将来を見据えた家づくり

Y 様は30年ほど前からこの土地で暮らしています。3人のお子さんは独立して今はご夫婦2 人暮らし。子育て現役時代は、仕事漬けでとても忙しい毎日だったようです。
 
戦後に先代が開いたクリーニング店を引き継ぎ、2代目としてコロナ禍になる直前までご夫婦で営んでいらっしゃいました。地域密着型のクリーニング店は地元の方々から愛される存在の一方、毎日夕食が12時を回り、休みは週1日と多忙な生活。貴重な休日も繁忙期は半日仕事をすることもあったそう。
 
20年ほど経ったある日、ふと将来のことが気になって考え始めたのが住んでいる家と隣のアパートのこと。ひと昔前のルールで建てた建物はいずれ取り壊す必要があり、このままでは自分達がいなくなった後に負の遺産となると思ったそう。そこで子供たちが将来困らないようにと建替えの計画をはじめました。

楽しみながら進めたプランニング

久保田夫妻の自宅でもあるモデルハウスに惹かれたのが木の家を建てるきっかけとなりました。柱など木が綺麗なことはもちろん、家を建てる本人である棟梁と直接話ができることが大きな魅力であったそうです。年代も近くコミュニケーションの取りやすい環境の中、ご主人様のこだわり、奥様のこだわりがふんだんに詰め込まれたプランが出来上がっていきました。

玄関前のゆとりある美しい空間

玄関前のゆとりある美しい空間

庭の眺めに癒されるダイニング

庭の眺めに癒されるダイニング

吹き抜けで明るさのあるリビング

吹き抜けで明るさのあるリビング

明るい光と開放感のあふれる空間

しつらえが素敵な間口の広い玄関からリビングに進むと、庭へつながる大きな窓と高い吹き抜けでとても明るい空間が広がります。その部屋にレイアウトされたアップライトのピアノ。木目調のピアノの鏡面にキラキラと反射して輝く様子はまるで物語にでてくる場面の挿絵のようです。
 
大きな窓はお庭の四季の表情を映してくれる額縁のような役割をしています。そしてお部屋には絵画やオブジェなどが整え飾られていて、Y様のインテリアへのこだわりと好きなものに囲まれて豊かに暮らしていらっしゃることが感じられました。
 

絵画を飾るためサイズに合った壁をプランに反映

絵画を飾るためサイズに合った壁をプランに反映

 

絵画やオブジェなどで整えられた空間は美術館のよう

絵画やオブジェなどで整えられた空間は美術館のよう

木の放存在感と陽の光が醸し出す余裕のある空間は、ファサードで感じた美術館の雰囲気そのままで、時間を忘れてしまうほどとても心地の良いばしょでした。

 

不思議とつながっていく「縁」

 
建物の外観は特徴的なガルバニウム鋼板の外壁ではなく下側を吹きつけにしています。たまたまY邸の前を通り、この家のイメージが理想だとクボタ住建に来られたお客様もいらしたそうです。何も知らなかったはずなのに不思議な偶然です。
 
クボタ住建で建ててる木の家は、これまで建てた家を実際に見て、気に入った部分を参考にしたプランニングが可能なので、イメージを固めてからデザインに反映できるところも良いですね。
 
植栽もどうしたら良いか全くわからなかったそうですが、鎌倉の庭が美しい-手作りの庭を眺める家 Vol.03-のN様に相談してNさんにプランを描いていただき、多くの部分に採用。その結果、四季を通して楽しめる素晴らしいお庭が大半が完成しました。

  

INTERVIEW

家を建てようとしたきっかけを教えてください

元々この土地に私たちの住む住宅とアパートがありました。将来子供たちが巣立って行った時のことや私たちがいなくなって子供たちに残す想いもあって、アパート経営を辞めて自分達が過ごしやすい家を建てたいと思っていました。以前の家を建てて20年くらい経過したころからそのように何となく考えていました。

クボタ住建へ依頼をした決め手は何ですか?

他の工務店も検討していましたが、クボタ住建さんのご自宅兼モデルハウスを見学して、作りの丁寧さや丈夫そうな太い柱や木を直接見て触ったりしてみて木の家が住みやすそうだと感じました。建てる人(棟梁)と直接話しができることが何よりも良かったですね。他社さんは営業マンが窓口でしたから。

プランへのこだわりはありましたか?

(奥様)最初に出していただいたプランから大きく変更してもらいました。リビングに階段があるプランだったんですけど、それは今時っぽく感じまして。
 
まずはクボタ住建のモデルハウスと同じようにリビングではない場所に階段を配置するようにしていただきました。
 
それと、主人のこだわりは「柱」でした。柱のサイズを4寸にとリクエストしました。材料費が上がっても頑丈な家づくりへのこだわりです。私は「平家の小さな古民家」をイメージしていましたが、主人たっての「2階で寝たい」という希望でそのイメージはあっさり崩れました(笑)
*クボタ住建の通し柱は元々4寸で、その他の柱は3.5寸ですがY様は全ての柱を4寸にされました。

家づくりのプロセスはいかがでしたか?

家を建て替えようと思った当初は住宅展示場に行ってみたり、不動産屋や工務店などにも問い合わせしたりしていました。
 
スーモに掲載されていた久保田夫妻のにこやかな写真を観て「同年代で話が通じやすそう」と思って、すぐさま電話していまいました。そしてモデルルームを見に行き、「あー、こんな感じだよね」と探し求めていたイメージを見つけました。
 
クボタ住建では、建てる人(大工さん)と直接話ができることが何より安心できて不安解消となりました。大きめの絵画を飾るための壁を考えていただけたり、ステンドガラスをトイレの窓に利用していただけたりと様々な細かいリクエストにも対応していただけたのが良かったです。

メンテナンスはどうされていますか?

木の家だからといって、メンテナンスは特にこれといったことはしていないんです。築10年経ったらそれからあれこれしてみようかな、と考えている程度です。

  

GALLERY

ギャラリー

玄関

美しい佇まいの玄関

庭

四季を通して楽しめるお庭

大きな窓

木の放つ存在感と陽の光が心地よい空間

吹き抜けの天井

明るさのある吹き抜けの天井

キッチン

広くて使い勝手の良いキッチン

LAYOUT

間取り

1F リビング・ダイニング・キッチン・水回り他
2F 寝室・フリースペース

  
久保田美佐子さん

棟梁の妻 久保田美佐子さんより

当社のお客様で家を建てる方の多くは若い方々ですが、時に同世代の方もいらっしゃり、そんな時はとても嬉しくなります。Y様ご夫婦は業種は違えど事業者であり、同年代。子供たちの年齢もほとんど一緒といった家族構成など、久保田家と共通点が多く、とても親近感がわきました。プランの打ち合わせをお互いの中間地点にあるファミレスでしたりなど、まるで友人とワイワイ打ち合わせをしているような楽しい時間を過ごしたことを思い出します。子育てが終わり夫婦2人で過ごす家は、若い方たちに将来の理想としていただけるような素敵な木の家になったのではないかと思います。
 
久保田美佐子さんのブログが新しくなりました。
クボタ住建ホームページ内「棟梁の妻のつぶやき」にて更新しています。こちら


編集後記
 
Y邸の外観の第一印象は、いつものクボタ住建の外壁と違って「落ち着いた和風のお家」という感じでした。でも中に入るとやはりクボタ住建らしさが随所に。そしてなんとなくY邸は、クボタ住建のモデルハウスに似た雰囲気がありました。ご夫妻の想いがたくさん詰まったお家です。
 
仲の良さそうなご夫妻の笑顔と絵画やアート作品などのレイアウト。そして多くの太陽光が注ぎ込み、清々しく素敵なY邸でした。
 
子育てが終わり、ご夫婦水入らずで過ごす時間のために建てた木の家は、贅沢な空間でゆとりのある生活が伺えます。「今建替えを決めなければ、この先タイミングは無いだろう」と決心された想いが、こうして開放感あふれる住宅として実現したのです。暮らすことの理想が見えたひとときでした。
 
クボタ住建の面白さは、皆建てた家が好きだということ。自分の家を紹介することって中々無いことですよね。個性あふれる木の家、オリジナリティある注文住宅、クボタ住建の棟梁はじめ皆様の人柄がたくさんの人と繋がっているんだなと心が温まりました。
 

Text :そうま かおり  Photo by :  4ReaL Design