2013 - 2023
神奈川県大和市 N邸
まもなく梅雨が始まりそうな中の爽やかな水曜日。
駅にほど近い閑静な住宅地で目に入ってきたのは、多くの植栽が整えられた美しいファサード。玄関までのアプローチにもグリーンがマットのように四角く配置され、カーポートの赤い車とのバランスが計算されたかのように「画になる」N邸。
家の裏の通路も可愛い植物がたくさん育ち、思わず写真に撮りたくなるような空間に。お庭のアーチに小さなバラの蕾がついていて、その先がどのように演出されているのか早く見てみたくなりました。
外構やお庭を見ると、それをデザインして作った方の想いや暮らしぶりを想像します。期待感を抱きつつ、お家の中へとお邪魔しました。
新しい理想の住まいへの
道のり
N様の以前のお住まいは、ハウスメーカーで建てた大きく広い家でした。駅から家までの道は歩いて20分弱。その平坦ではない道のりは、老後とてもきつくなるだろうと考えたのが住み替えの理由でもありました。
それと同時に、陽の光があまり入らなかったことも気になっていたので「駅に近いこと」「陽当たりがいいこと」を条件に土地探しを始め、巡り会ったのが、この「駅近で東南角」という最高の土地だったのです。
そしてその後に工務店探しが始まります。
最初は住宅展示場などを訪れますが、決めていた予算とは折り合いません。今度は予算ベースに、数社の工務店の建てた家を見学しましたが、内装や資材のチープさが気になってしまい決めきれません。
せっかく土地が見つかったのに、この状況になって「失敗だったかも・・・」と肩を落とすこともありました。
新しい理想の住まいへの道のり
N様の以前のお住まいは、ハウスメーカーで建てた大きく広い家でした。駅から家までの道は歩いて20分弱。その平坦ではない道のりは、老後とてもきつくなるだろうと考えたのが住み替えの理由でもありました。
それと同時に、陽の光があまり入らなかったことも気になっていたので「駅に近いこと」「陽当たりがいいこと」を条件に土地探しを始め、巡り会ったのが、この「駅近で東南角」という最高の土地だったのです。
そしてその後に工務店探しが始まります。
最初は住宅展示場などを訪れますが、決めていた予算とは折り合いません。今度は予算ベースに、数社の工務店の建てた家を見学しましたが、内装や資材のチープさが気になってしまい決めきれません。
せっかく土地が見つかったのに、この状況になって「失敗だったかも・・・」と肩を落とすこともありました。
繋がっていたクボタ住建との関係
N様の元のご自宅はクボタ住建のご近所でした。トレンチコートを颯爽と羽織って歩く、おしゃれでスタイリッシュな奥様を見かけることもあり、美佐子さんはいつも素敵だと感じていたそう。そんなお2人は、会えばあいさつをして立ち話しをするようなご関係でした。
そうした経緯もあり、工務店探しをしているときに奥様が美佐子さんの家は大工さんだということを思い出したそう。すぐにクボタ住建に電話をして、1人でモデルルームへ見学に訪れます。
「わぁ、素敵!」モデルハウスを見た時の奥様が受けた第一印象でした。幼少期から周りに木がある生活をしていたこともあり、木の家の温もり・暖かさ・空気感に感動し、ピンときたそうです。
思い切って美佐子さんに予算を打ち明け、理想の家を建てつことができるか相談することになりました。そして「木の家を建てたい」という思いは現実のものとなりました。
楽しそうにお庭の説明をしてくださった奥様
モノが全てこの家に馴染んでいて味を深めます
室内からのお庭の眺めも完璧
素足で過ごす木の家との出逢い
お家の中は、外構を見た時に感じたように、至るところに感性やこだわりが散りばめられていました。居心地が良く、風が通り、木の肌触りや空気を感じることができる気持ちの良い木の家。
特に印象的だったのは、素足で過ごされていたこと。足の裏で感じる木の温かみ、外でも中でも自然とのつながりのある暮らしを楽しんでいらっしゃいます。
「他のお宅より狭いですよ」とおっしゃっていましたが、木造住宅であっても、柱を見せない構造にすることによって充分の広さに感じます。ご夫婦が満面の笑顔で楽しそうにお家のお話されていた時間が映画の一コマのように思い出されます。
素足で過ごす木の家との
出逢い
お家の中は、外構を見た時に感じたように、至るところに感性やこだわりが散りばめられていました。居心地が良く、風が通り、木の肌触りや空気を感じることができる気持ちの良い木の家。
特に印象的だったのは、素足で過ごされていたこと。足の裏で感じる木の温かみ、外でも中でも自然とのつながりのある暮らしを楽しんでいらっしゃいます。
「他のお宅より狭いですよ」とおっしゃっていましたが、木造住宅であっても、柱を見せない構造にすることによって充分の広さに感じます。ご夫婦が満面の笑顔で楽しそうにお家のお話されていた時間が映画の一コマのように思い出されます。
素足で木を感じる暮らし
気持ち良さそうです
INTERVIEW
子供達が独立して部屋が空いた状態になっていたことと、駅まで遠いという点です。老後の生活を考えた時に「駅に近い場所の方が良い」と思ったことです。
以前の住まいの売却額をそのまま予算と決めていたため「予算内で家を建てる」ということがひとつのこだわりです。設計士の方がアイディア豊富で「ここをこうすればコストが下げられる」みたいなことを繰り返したことで、予算内に収めることができました。
モデルハウスを見学した時は、建築費が高いだろうなという思いがありました。予算を決めていたので無理かも・・・と思いましたが、しっかりと予算を伝えた中で素敵なプランを出していただき、建てることができたので本当に良かったです。
私たちの予算内で建てられるような、他社のモデルハウスもいろいろ見てまわりましたが、内装で使っている材料が安っぽく感じてしまったり、間取りがただ四角い部屋の組み合わせで『掃除機ひとつどこに収納するの?』と実際に生活する実感が湧きませんでした。理想としている建物を建てることは中々難しいと勉強になりました。
そのような中でクボタ住建さんに決めたのは、やはりモデルハウスの印象が強かったこと、理想的なプランをカタチにできそうだったからですね。
特に何もしていません。年数が経過するにつれて変化する木の色を楽しんでいます。よく触る箇所だけは、汚れが目立ってきているので、どうしたらいいのか相談させていただこうかと思います。
大満足です(笑)特に天然木の床を素足で歩けるのが気持ち良いです。
GALLERY
ギャラリー
LAYOUT
間取り
1F リビング・ダイニング・キッチン・水回り・納戸
2F 寝室・フリースペース
3F 納戸
棟梁の妻 久保田美佐子さんより
ご近所にお住まいだったN様。奥様とは地元の郵便局などでご挨拶程度におしゃべりをするような仲でしたが、ある日「家を建てたい」とご相談をいただきました。いつも素敵だなと思っていた方からお声掛けいただくなんて思ってもなかったことだったので、驚きと嬉しさでご縁を有り難く思いました。
以前プレゼントした植物があるのですが、お庭いっぱいに育っているのを見せていただき本当に嬉しかったです。竣工から10年経ちましたが、月日が流れた今も木の家の暮らしを楽しんでいらっしゃる仲良しご夫婦でした。
久保田美佐子さんのブログ
「棟梁の妻のつぶやき」はこちらから
編集後記
駅から数分と近い場所なのに、静かで陽当たりの良い場所がとても羨ましい立地。取材時は、紫陽花の花が咲く6月の梅雨の晴れ間で、昨今の蒸し暑さがあることを心配しておりましたが、N様のご自宅はどこのお部屋もとても風通しがよく、爽やかで快適でした。奥様がお部屋が狭いとおっしゃられていましたが、柱の無い整った室内で狭さは少しも感じることなく、逆にこれが二人暮らしのベストなサイズでありカタチなのでは?と思いました。
当時の思い出を振り返っていただいている中に、N様と久保田夫妻との不思議な縁や、同世代という似た環境などもあり、工務店と施主様といったドライな関係性ではなく、暖かいつながりが存在していると感じました。「住まいは一緒に建てて育てる」ものなのだなと深く思いました。
インタビュー中、クボタ住建のモデルハウスに初めて訪問した時の様子を語る奥様の目がとてもキラキラしていたのが印象に残っています。タップなどの趣味もお庭もお家づくりも心から楽しんで暮らしていらして、そして、それを支えるご主人様との理想的な関係を垣間見ることができた豊かな数時間でした。
Text & Photo : 4ReaL Design