棟梁の妻です^^
クボタ住建のスタッフの一員として一緒に家づくりをさせていただいてる長女が以前現場ブログに書いた記事をあらためて掲載させていただきます☆
この記事を見たときに「不便益」???
聞いたことない言葉だったのでなにかなと思ったらなんとはあちゃんがこども新聞で見て知ったそう。
はあちゃんのお陰で大切な言葉を知ったこともとても嬉しくそしてそれを長女が自分のこととして書いてる記事に私も勉強になりました。
夫が普段当たり前のようにしていることはまさに「不便益」そのものかもしれません。
効率良く時間をかけずその時のことだけを考えて・・・建築以外にも世の中がそうした時代です。
無駄に時間をかける必要は全くないですが自分の価値観に従って夫も日々仕事をしているんだと思いました。
前置きがまた長くなりそうなのでブログをご紹介しますね!
「不便益のこと」
娘は(13歳)はいつも私に新鮮な話題をくれる人。
こどもはいつも新たな感性を与えてくれますね。
娘は毎週木曜に届く、こども新聞を心待ちにしている。
本が好きな娘に4年ほど前からばあば(みさこ)がとり始めて、今は「中高生新聞」となった読みもの。
なにかの話をしてたら「それって不便益だね」と言われた。え。わかんない、なにそれ…(°_°) きっとこども新聞にのってた記事だね。
ふだんはTV見て歌って踊ってヘラヘラしてるけど好奇心やらアンテナは強めの年代だなぁ。
「不便だからこそ得られる益」益とは価値だそう。
娘から見れば祖父(棟梁)と祖母、母(わたし)が携わる住宅の仕事に結びつくから知ってると思ったみたい。
…全く勉強不足な母なもんで知らず。。
なんでも携帯一つでわかる。調べるにもどこか行くにもとにかく便利。失敗したり感動とか成長、知恵がないね〜と娘は言う。
バリアフリー住宅などが例にあがるらしい。段差、階段がなければ便利。けれど身体能力は低下し、住む人の主体性をじわじわと奪うかもしれない、不便さは時にリハビリや訓練となり生活に「はり」をもたらすなど。
見方、考え方は千差万別。
不便の価値ってなんだろう。
たとえば、野菜を買うより育てたり、メールより手紙をかいたり、缶コーヒーより豆からコーヒー入れたり。などかなぁ。
手間の先にある喜びが見える。
直筆の字は暖かさがあるし、豆から選べば好みのコーヒーが飲めるね。
知らず知らずのうちに不便益を実施している。
不便益という言葉を知り、意味を見出すとよりその時間が尊いものに思える不思議。
そしてクボタ住建も不便益と少し通じるかも?
クボタ住建の建て方は少し手間がかかる。
きちんと建つことが大前提だからコストやスピードは追わない。
性能も日々進化するけどそれも飛びつかない。
何十年と住み継げる、風土に合ったまじめで剛健な家をきちんと建てたい。それが父の思い。
昔からある不便益の考えを捨て置いて、合理性ばかりが先頭に立つけど、選べるからこそ考えてほしい。
家という箱。そこは不便の効能を最大限に活用したいと思う。
例えば、メンテいらず樹脂性のデッキ材より父は無垢材でデッキをつくる。
我が家は建てて7年目にはじめて塗装に踏み切った。
無塗装材ならではの経年変化のグレーも気に入っていたけど、高耐久のバツ材とはいえ、バサバサとした劣化も気になりエイヤーッ!
よみがえった。
夫がせっせとサンダーかけて、養生してキシラデコールで仕上げた。
小さいデッキだけどとても満足。愛着がわくね。
クボタ住建の家は自然素材だからこそ変化する家、育てる家。
不便の可能性は…
工夫や発見、知恵、上達、自主性や主体性が持てることだろうか。とにかく頭を使わなければならない。
昔は選べなかった「便利と不便」今はその両方を選べる。
何につけ、なにを選びとるかは人生そのもの。
不便の効能=宝の山なのかも。
手間=時間。
そう不便は時間がかかるんです。
時間がたくさーん欲しいな!