こんばんは。
「ベランダで楽しむ2階リビングの家」
続いて階段施工です。
大工工事中盤あたりで階段工事が行われます。
階段室は床面で見ると開口部(=吹抜け)なので、現場によっては階段室が2階への唯一の材料搬入口になる場合もあります。
これまでのブログでも度々登場しているクボタ住建の階段。もちろん既製品は使いません。
写真のささら板(階段本体の側面)はプレカットで手配します。
ささらと組む踏み板等々の調整は現場大工さんの手刻みで行われます。
宮本さんが1〜2階の階段を担当。
20歳でクボタ住建に入社して休まずコツコツと腕を磨き、昨年くらいから階段を任せられるように。
大工さんにとって階段を作るというのはひとつ上の段階に進むこと。
特にクボタ住建の場合は既製品ではないので初めて任せられた時はとても緊張したと思います。
もちろん棟梁がそばで完成を見守ります。
いつか自分でできなければ先に進めない技術。
兄弟子の林さんも通った道。
棟梁にとって継承する職人さんを育てることもとても大切な仕事。
特に無垢の木の家というしっかりとした知識と技を伴う家づくりは一朝一夕というわけにはいきません。
ふたりを見守る棟梁の目も半端なく厳しい。
一人前の大工職人さんになるよう、厳しい世界でこれからもおおいに奮闘してもらいたいです。
今回のような途中で180度折り返すU字の階段はストレート階段に比べスペースは取りますが、間取りも計画しやすく安全性も高い。
また、折り返し部分の踊り場も段をつける事で段数が増えて勾配を緩くする事が可能。
蹴込み(階段一段の高さ)は1㎝でも登りやすさに影響が出るので慎重に協議・計画します。
特に2階がリビングの場合、1日の中で何度も登り降りするので「登りやすさ」がとても大切なのです。
2階〜ロフト階段は林さんが担当。
職人さんの数が少なくなってきた今、こうやって黙々と仕事を自分のものにしようとする大工さんふたりは私たちの宝です。
棟梁と比嘉さんのその背中からたくさんのものを吸収し、どんどんその技を盗んで自分のものにしていって欲しいです。
翌週来る時には仕上がってるはず。楽しみですね。
ロフトに登ってみたら目の前に杉板。ワクワクしますね。
石膏ボード施工も天井面はかなり進んでいる様子。
おや、いつの間にか二階の床板施工もはじまっていたようです。
こちらは比嘉大工さん。
幅広のナラ材?でしょうか。雰囲気が良いですね。