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木を撫でる☆

By 2022年10月6日10月 19th, 2022⭐︎棟梁の妻ブログ, スタッフブログ

棟梁の妻です^^
ある日の朝のこと。
いつも仕事前にマッサージ機に座るのが夫の日課なのですが
その日に限って何かブツブツひとり言が聞こえてきました。
「いいなあ~・・・」

ひょっとそっちを見てみると
マッサージ機から手を伸ばして隣の柱を撫ででました。
何やってんだろう・・と。
「この手触りがさぁ~いいよねぇ~」
「いいなあ~・・・」

どこが?
どれが?
なになに?
・・と私も撫でてみた。
確かに木の柱は気持ちいい。

「違うよーその触り方じゃないんだよ」
「こうするんだよ」と
どう見てもよくわからない。

「こう」

「なに?」

「そうじゃない」

「こう」

よーく見ていたら
夫の手が横にゆっくりとすべりながら撫ででいる。
触っているんじゃなくて撫でてる。
細い一本一本の木目の上ををすべらせるように。
わずかな凹凸を指や手のひらで大事そうに感じながら撫でてる。

ただ上下に撫でてる私にはわからない感覚らしい。

上棟の時のあの柱や梁。
工事中の柱や梁。
毎日のように木をあつかい木に触れている
家のそして木のすべてを知ってる夫が今こうして
十数年経った我が家の柱をつくづくとゆっくり味わうように撫でる。

慌ただしい朝のわずかな時間。
一日のはじまりの
ほんの些細な会話から
きっと今日も正直に木と向き合い大事に思い
思う気持ちがこれから住まう方にもいつか・・・と思った朝でした。

家の中のそこここの木が
住まう人にとって年月が経つほどに
朽ちることなく
さらに柔らかくそして優しく
家族を包んでいく・・・

ひとり家に帰る日も
みんなでにぎやかに帰る日も
子どもたちが大きくなって巣立った後も
いつまでも変わらず家族を迎えてくれる一本一本の柱や梁
ずっと住んでいたい家・・・建てていきたいなあ~。

新しいホームぺージブログでも
これから「現場だより」を綴っていきますので
どうぞよろしくお願いいたします!

今日は妻のジミ~なつぶやきを読んで下さり
ありがとうございました!