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通り土間のある家/漆喰仕上げ

こんにちは。

ヨシザワです。

前回の下塗りに続いて壁を「漆喰」で仕上げていきます。

 

 

漆喰とは消石灰を由来とした自然素材の壁材のこと。

消石灰(水酸化カルシウム)とは、石灰石を焼いて水を加えたものです。

石灰石はサンゴ礁がルーツ。サンゴの群生したサンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になったものが石灰鉱脈で、これから石灰石を採掘します。

この消石灰に糊(のり)やスサを加えて、水で練ったものが漆喰です。

 

漆喰はメリットがたくさん!

ざっと挙げてみると…

①ホコリやゴミが付きずらい

静電気を発生しないのでホコリやゴミなどがつきづらいのが特徴です。

 

②湿度を一定に保つ

漆喰は細かな穴が空いており呼吸しながら湿度をコントロールします。

 

③メンテナンス性:劣化しづらい

上から漆喰を塗ると元通りになるなどメンテナンス性、耐久性も高いのも特徴です。

 

④抗菌効果

漆喰はphが高い強アルカリ性。石鹸より強いアルカリなのでカビや細菌とも無縁。

また、家具やその他生活に関わる物にも含まれる化学物質やホルムアルデヒドなども分解します。

 

⑤消臭効果

前述のように表面には微細な穴が空いているので酸性(体臭や生ごみ、ペットなどの生活臭全般、タバコはアルカリの為除外)の匂いを吸いアルカリで中和する効果があります。

 

⑥建材としての美しさ

漆喰は光を取り込み反射することで、白く美しく輝きます。

漆喰は硬化した炭酸カルシウムの結晶なので菱形をしており、窓から入った光が乱反射しより白く見えるのです。

 

⑦不燃性

漆喰は不燃材料として建築基準法でも認められている耐火性があり、古くは城壁や神社仏閣にも使用されてきました。

と、まぁとにかく完璧な建築資材である漆喰。

 

デメリットを考えると…

・費用

漆喰の施工には手間と時間、資材費などクロスより費用がかかります。

とはいえ、コストの差を効果の差が上回るのも漆喰のメリット。

前述の漆喰のメリットを考えると費用の差がプライスレスに思えてくるほど良い材料なのです。

 

・汚れが目立つ

水分をはじかないのでコーヒーなど色のついたものをこぼすと染み込んでしまいます。

塗るか削るかの処置で済みますが。

 

・職人不足

漆喰塗りは施工の差が出ることから熟練の腕を要するため、漆喰を扱う左官屋さんが少ないのが現状、漆喰そのものの普及さえも少ないといわれています。

クボタ住建ではベテランの左官屋さんにいつもお願いしているので安心です。

 

 

クボタ住建の家は自然素材をふんだんに使用します。経年した時に美しく経年する素材を使いたいから。

家が長く続くために、傷や変化も特性となるような素材感がとても大切なのです。

 

長く暮らし続ける事で住まいの価値を高めていく「経年美化」は天然素材を使用する事でしか生まれません。

 

 

10年先、20年、30年先を見て家を建てる。

建築時からそうしたイメージを持てると後になって、住むほどに価値の高まる住まいになるのだと思います。